生活・お金

認知症予防にも!シニアにおすすめのオンライン英会話の意外なメリット

退職して、年金生活に入ると、最初の数年は旅行に行ったり、退職したらしたいと考えられていたことを楽しまれる方が多いかと思います。

それでも数年たつと、毎日接する人の数は現役時代よりも減っているという方が多いのではないでしょうか。
同時に減るのが人と会話する機会です。

ご夫婦が仲がよく、毎日会話を楽しまれていたり、地域のコミュニティなどに積極的に参加されて新しいお仲間を作られる方は問題ないかもしれませんが、一般的に退職後は会話をする機会が減ってしまいます。

国立社会保障・人口問題研究所の調査(「生活と支え合いに関する調査」2013/7)によると、65歳以上の独居高齢者の約40%は、2,3日に1度しか他社と会話していないそうです。

「人との会話」というのは、脳の多くの領域を使うため、脳のとても良い刺激になり、認知症予防にも良いと言われています。

でも、その機会自体が失われてしまうと、難しくなってきてしまいますよね。

ハナ
ハナ
私hanaの父がはじめて、生活にとても良い効果があったのが”オンライン英会話”です。

母が初期認知症と診断され、母との会話に父は少しずつ疲れているようでした。

両親とは離れて住んでいるのですが、私に頻繁に電話が来るようになり、毎回の電話が長くなってきました。
父の気持ちはわかりますし、申し訳ない気持ちもあるのですが、子供も小さいのでどうしたものかと思っていたところ、友人から「オンライン英会話」を勧められました。

「月々1万円以下で毎日30分程度英語で話すことができる」と聞き、それはいいかもしれない!と思ったのですが、父は英語が得意ではありませんし、今更英会話というのもきっといやがるだろうな・・・と思いました。

父に伝えたところやはり当初は気が乗らないようでした。

その理由としては「英会話が得意ではない」・「今更英語を勉強する必要なんてない」・「パソコンを使って接続するのに不安がある」というものでした。

でも、英会話ができないといっても、小さなお子さんも習っているオンライン英会話で、そもそも英語を学ぶためのツールですし、また、たしかに仕事のために勉強する必要があるわけではないですが、新しい言葉を覚えるということは脳の様々な領域を使うので脳にいいことに加え、英語で他の国の先生とコミュニケーションをとるのは楽しい、ということを伝え、オンライン英会話スクールの多くは無料のお試しレッスンができるので、とりあえず私が実家に帰った際に一緒に試してみることになりました。

高齢者におすすめのオンライン英会話スクール

オンライン英会話スクールは以下の2つのスクールを試しました。
いずれもオンライン英会話スクールの比較サイトなどで人気のある大手のサイトです。

当初はネイティブキャンプで始めて、約1年後のこの春DMM英会話をはじめました。

父が2つのスクールを体験した経験から、高齢者がオンライン英会話スクールを利用する際のそれぞれのメリット・デメリットとして感じたところと合わせてご紹介します。

ネイティブキャンプ

ネイティブキャンプは、”1日何回でも受講できて1ヶ月5500円”という破格のサービスで人気のオンライン英会話スクールです。

フィリピンのセブ島にオフィスを構えており、予約無しで24時間365日どの時間でもレッスンが受講できます。

シニアが利用するした際のメリットやデメリットとして感じたのは以下の通りです。

★メリット

・学習したいと思った時に、受講可能で、一日何回でも受講することができる。
・キッズ向けもあるので、英会話に自信のないシニアでもゆっくりしたスピードで受講することができる。
日本人カウンセラーが在籍しているので、相談ができる。
スカイプが必要ではなくウェブ上でレッスンができるので、シニアでもテキストや画面の操作がわかりやすい。

★デメリット

・講師の質が安定しない部分もあったようですが、会話としてそれも含めて楽しめたようです。



DMM英会話

ネイティブキャンプを楽しんでいた父ですが、当初は毎日何回も話していたようなのですが、だんだんと飽きてきてアクセスしなくなってきたそうで、違うレッスンもためしてみたいということで、DMM英会話をスタートすることにしました。

DMM英会話はネイディブキャンプのように固定オフィスを持たず、90カ国以上(ネイティブを含む)の講師と契約していて直接スカイプでレッスン行います。
毎日1レッスン25分、月額5,500円のプランから選択することができます。

DMM英会話についてシニアが利用する際のメリットやデメリットとして感じたのは以下の通りです。

★メリット

・世界各国の先生と話すことができるので、それぞれの先生の文化的背景などが異なり会話が楽しい。
・キッズ向けもあるので、英会話に自信のないシニアでもゆっくりしたスピードで受講することができる。
・予約が必要なので、毎日同じ時間に予約を入れることで、リズムができる。
ネイティブキャンプのときは”いつでもできる”という安心感から後回しにしてしまうことが続くようになっていたのですが、予約がはいっていることでリズムができてかえって続いているようです。

★デメリット

・スカイプの設定をする必要がある。
(スカイプの設定については、自分でしないといけないため、当初は私が設定しましたが、アプリの更新などがあった場合に父本人では対応出来なかったことがありました)



ハナ
ハナ
はじめに、ネイティブキャンプのお試しをしてみて、フィリピンの先生方が皆さん優しく、ゆっくり対応してくださるのがとてもいい印象だったようなのと、スカイプなどの設定の必要がないので、自分でもできそうだと思ったようです。
かなりハイペースで利用していたようで、こちらとしては、老人の話し相手になっていただいているようで申し訳ないほどでした。

ただ、好きな時間に設定できるという手軽さから、間隔が空いてしまうことも多くなったようで、「今週は利用していない」という話も聞くようになりました。

そこで気分を変えてみようと、人気のDMM英会話を試してみることにしました。
スカイプ利用に不安はありましたが、オンライン英会話という仕組み自体には慣れていたこともあり、違いを確認しながらもスムーズに移行することができました。

今は利用して2ヶ月目ですが、いろいろな国の先生方とお話するのをとても楽しみにしているようです。

「日本語で老人と毎日話してくれる人なんていない」などと自虐気味に言っていましたが、ゆっくりながらも英語力もついてきているようで、それもはげみになっているようです。

父に関してはオンライン英会話を利用してとても良かったと感じています。