入院・介護

【親・夫・妻が倒れた時】急性期病院への入院と転院先探し

超高齢化社会の到来によって、高齢者の救急搬送は増加の一途をたどっています。
高齢者の救急搬送の原因は、急病が68%、交通事故が4%、一般負傷が17%となっています。

そのうち急病の内訳で多いものは呼吸器系(11%)、心疾患(11%)、脳疾患(9.6%)、消化器系(9.1%)です。(※総務省消防庁平成29年版救急救助の現況http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_3.html

重症な場合はそのまま入院治療を受けることになります。

しかし救急病院は多くの場合は「急性期病院」であり、長期入院することができません
急性期の治療を行い、退院して家で療養できる場合もありますが、脳疾患や骨折のように急性期病院を退院しても、今までのような生活を送ることが難しく、リハビリや見守りが必要な場合があります。

その場合は「回復期リハビリテーション病院」への転院や「地域包括ケア病棟」のある病院への転院、介護施設への入所など行き先を早急に検討する必要があります。

ハナ
ハナ
母が救急搬送され、そのまま緊急手術をし、入院した際は、術後の説明の際に「この病院には2週間程度しか入院できませんので、次の病院を探してください。回復期リハビリテーション病院はどこもいっぱいなので空きがでるまで自宅で待機してもらうこともあります」と言われ、途方にくれたことがあります。入院してすぐ、術後の状況も見えないまま、次の病院を探し始めました。

医療ソーシャルワーカーへの相談

ある程度の規模の病院では「医療相談室」や「地域医療連携室」があり、医療ソーシャルワーカーという相談員がいます。

入気のこと、費用のこと、そして転院先の病院探しについてなど、不安なことがあれば早い段階で予約を入れるなどして、相談することをおすすめします。

「回復期リハビリテーション病院」は満床の場合も多いのですが、病院によっては特定の回復期リハビリテーション病院へのルートがある場合もあり、また地域の病院の様子などを把握している場合もあります。

我が家の場合は、入院の翌日に医師からの指示で医療ソーシャルワーカーとの面談がありました。退院時にどこまで回復しているかの見通しがまだつかなかったこともあり、転院先病院への連絡などはできなかったのですが、次に何をするべきなのかを整理することができました。

地域包括センターへの相談

お住まいの市町村等の各自治体に「地域包括センター」が設置されていることが多いです。

ここは高齢者の暮らしを地域でサポートするための拠点として設けられています。
介護、福祉、健康、医療などさまざまな分野から総合的に高齢者とその家族を支える機関です。

地域の病院のことや、受けられる介護サービス、家族支援サービスについての説明を受けることができます。

東京都の地域包括支援センター一覧

ハナ
ハナ
母が入院した病院は大学病院で、患者も多くの地域からきていました。そのため、病院の医療ソーシャルワーカーはそれぞれの地域についての状況までは把握していませんでした。
包括支援センターでは地域の病院だけでなく、介護施設や、各種サービスについても知ることができ、不安が減りました。